インフレ時代に備える──50代から始める「資産の見える化」と“投資家型リタイア生活”
こんにちは、ターちゃんです。
5月も終わり、今年もあっという間に半分が過ぎようとしています。年齢を重ねると、時間のスピードがどんどん加速して感じられるものですね。
私は完全リタイアして2年が経ちましたが、その間ずっと感じているのは、「時間とお金の価値は、年齢とともに変わっていく」ということ。そして今、私が特に実感しているのは「年金生活者でありながら、投資家であることの強み」です。
「米騒動」が示すインフレ時代の現実
最近ではお米の価格上昇が話題になっています。昔、教科書で習った「価格は需要と供給で決まる」という原理が、いま現実として私たちの生活に降りかかっています。
お米の消費は減っているのに、作り手も減っている。供給が追いつかない。このような現象は、医療・介護・サービス業など、人手に頼る業界でも同様に進んでいます。結果として、物価が上がるのに、収入はそれほど増えない。このアンバランスが、老後の暮らしを圧迫しつつあるのです。
「なんとかなる」では乗り切れない時代へ
50代になると、「定年後」がいよいよ現実味を帯びてきますよね。
多くの方が、年金額を見てこう思うはずです。
「えっ、これで生活できるの……?」
結論から言えば、「年金だけでは暮らしていけない可能性が高い」。そして、インフレが進めばその可能性はさらに高くなります。
ではどうすればいいのか?
答えはシンプルです。「年金生活者でありながら、投資家としての視点を持つ」こと。
最初の一歩は「資産の見える化」
老後設計における出発点は、**「自分の資産状況を正確に把握すること」**です。
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現在の資産(現金・預金・証券・保険・不動産など)(貸借対照表で把握)
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月々の支出、年間の生活費(家計簿で把握)
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将来の収入見込み(年金・退職金・副収入)(源泉徴収票、年金定期便で把握)
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今後想定される支出(医療費・住宅修繕・子供の援助など)(ライフプラン表で把握)
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インフレが与える影響(ライフプラン表で把握)
これを**表やグラフで「見える化」**すると、自分の現在地が明確になり、不安が「行動」へと変わっていきます。
投資家型リタイア生活のすすめ
私は、完全リタイア後も**「投資家としての活動」は続けています。
なぜならそれが、インフレという時代の波を乗りこなすための“防御策”であり、“攻めの選択”でもある**からです。
投資といっても、何も難しい話ではありません。
これらはすべて、「年金に頼り切らない」ための選択肢。お金を“働かせる”ことが、老後の自由度を高めてくれます。
私が現在行っている投資は、米国株(VTI)ETFと投資信託、ドル建て債券への投資です。もちろんNISAは、活用しています。
61歳スタートで年齢的に選択肢が限られました。
スタートが遅くなると選択肢が減りリスク許容度が低下するので、慎重に行動する必要があります。
知識と行動が、老後の“格差”を決める
資本主義の社会では、「知っている人と、動いた人」が先に余裕を手にします。
情報に振り回されるのではなく、合理的に学び、自分の頭で判断し、最適な選択をする。
この姿勢が、**老後の“生活の差”**として確実に表れてきます。
資本主義のルールと対応方法について詳しく知りたい方は、以下のリンクに山崎元氏の解説があります。
「準備の差」が「暮らしの差」になる
50代は、老後に向けた本当の準備期間です。
「自分はまだ大丈夫」「なんとかなる」と思っていたら、いつの間にか“選択肢の少ない老後”になってしまいます。
でも逆に、今のうちに資産の棚卸しをして、学び、備え、投資を始めれば、
**年金を土台にした「最強の投資家型リタイア生活」**を築くことができるのです。
最後に:資産の見える化テンプレート、希望があればどうぞ
私が使っている資産の見えるのための貸借対照表、ライフプラン表、家計簿アプリはFPターちゃんの家計管理忘備録にリンク先を紹介しています。
「年金生活者」+「投資家」という立場は、実は最高に合理的で安心な老後スタイル。
その一歩を、今日から一緒に始めてみませんか?
今日は超辛口の内容ですが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。